「夫婦でお金の話をした方がいい」
そう分かっていても、実際に始めるのは意外と難しいものです。
貯金はいくらあるのか。
投資はいくらしているのか。
住宅ローンなどの借入はいくら残っているのか。
これから子どもにどれくらいお金がかかるのか。
話した方がいいことはたくさんあります。
でも、仕事や家事、育児で疲れている中、
「ちょっと家のお金について話そう」
と言われても、
「今それ?」
となってしまうこともあります。
僕たち夫婦も、最初から家のお金について上手に話せていたわけではありません。
そこで今思うのは、
夫婦のお金の話は、いきなり二人で始めなくてもいい
ということです。
まず一人で、
今分かる範囲だけ整理する。
そのあとで、
パートナーと5分だけ一緒に見る。
僕たちの場合は、この順番の方がずっと始めやすくなりました。
なぜ夫婦のお金の話は難しいのか
夫婦だからといって、
お金のことを何でも気軽に話せるとは限りません。
むしろ、お金にはその人がこれまでしてきた選択がかなり表れます。
どれくらい貯金してきたのか。
何にお金を使ってきたのか。
投資をしているのか。
借入があるのか。
だから自分の資産を相手に見せることは、
単純に数字を伝える以上の抵抗があることもあります。
僕の妻も、後になって、
最初にお互いの資産を見せ合ったときのことを、
「正直、最初は嫌だった」
と話していました。
「こんなに少ないの?」
「そんなものに使っているの?」
と思われるかもしれない。
今まで自分なりにしてきたことを、
相手から採点されるように感じることもあると思います。
僕自身にも抵抗はありました。
だから、
「夫婦なんだから全部見せるのが当然」
から始める必要はないと思っています。
いきなり二人で話し合わなくていい
僕がおすすめしたいのは、
まず自分の分だけ整理することです。
自分のことも整理していない状態で、
いきなりパートナーに、
「あなたの資産を全部教えて」
と言うのは、少しフェアではない気がします。
だから、
まず自分から。
自分が持っている預金。
投資しているお金。
ローンなどの借入。
分かる範囲で一度並べてみます。
完璧でなくても大丈夫です。
目的は家計簿を完成させることではありません。
「今、家族はだいたいどこにいるのか」
を見るための準備です。
まず一人で確認したいもの
最初から細かく整理しすぎる必要はありません。
まずは、大きなお金だけで十分です。
例えば、
- 現金・預金
- 株・投資信託・ETFなどの金融資産
- iDeCoや企業型DCなど
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 奨学金などの借入
- 不動産などの大きな資産
こうしたものを、
まず自分の分だけ書き出してみます。
正確な金額が分からなければ、
「不明」
でも構いません。
むしろ、
何が分かっていないのかが分かることも、整理する意味の一つ
だと思っています。
パートナーには「5分だけ見てもらう」
自分の分を整理できたら、
次にパートナーに見てもらいます。
ただし、
「今日、お金についてちゃんと話そう」
と構える必要はありません。
僕なら、
こんなふうに伝えます。
「家族のお金が今どんな感じか一度整理しておきたくて、自分の分は先に入れてみたんだけど、分かるところだけ5分くらい一緒に見てもらっていい?」
ポイントは、
自分の分を先に出していること。
そして、
「5分だけ」
と伝えることです。
これだけでも、お金の話を始めるハードルはかなり下がります。
全部見せてもらわなくてもいい
もう一つ大事なのは、
最初からすべてを開示してもらおうとしないことです。
相手がまだ見せたくないものがあるなら、
それでもいいと思います。
「全部見せなくても大丈夫。共有してもいい範囲だけでいいよ」
くらいから始める。
大切なのは、
初回ですべての数字を完成させることではありません。
夫婦で同じ方向を向いて、お金について話し始められたこと。
まずはそれで十分です。
7割、8割くらい分かれば、
家族のお金の全体像はかなり見えてきます。
「向かい合う」より「横に並んで見る」
夫婦でお金について話すとき、
気をつけたいことがあります。
それは、
どちらが正しいかを決める話にしないことです。
「もっと節約した方がいい」
「そんなものに使わない方がいい」
「もっと投資した方がいい」
こんな話になると、
お金の話が対立になってしまいます。
僕が大事だと思っているのは、
向かい合って議論するのではなく、
二人で横に並んで、同じ数字を見ること。
「今、家族はこのくらいなんだね」
そこから始める。
現在地が分かれば、
次に何をするかを考えられるようになります。
現在地が分かると、未来の話がしやすくなる
お金を整理する目的は、
数字を眺めることではありません。
その先にある、
「どんな暮らしをしたいか」
を考えるためです。
家を買えるのか。
教育費はいくら準備したいのか。
働く時間を少し減らせるのか。
家族で旅行に行けるのか。
会社を辞めたり、働き方を変えたりできるのか。
僕自身がサイドFIREを考えられたのも、
家族のお金の現在地がある程度見えていたからでした。
お金そのものが目的ではありません。
お金は、
家族の選択肢を増やすための道具
だと思っています。
だからこそ、
まず「いくら増やすか」を考える前に、
今どこにいるのかを知る。
ここから始めるのがおすすめです。
自分で整理するのが面倒な人へ
ここまで読んで、
「やってみたいけど、自分で表を作るのは少し面倒だな」
と思う方もいるかもしれません。
僕自身も以前は、
WordやExcelを使いながら、
必要な項目を増やしたり減らしたりしていました。
そこで、
当時の経験をもとに、
まず一人で分かるところまで整理して、あとから二人で5分だけ確認する
ためのシートを作りました。
名前は、
「家族のお金の現在地シート」
です。
家計簿ではありません。
毎月の細かな支出を管理するものでもありません。
夫婦のお金の話で一番難しい、
「最初の一回」を少し楽にするためのシート
です。
自分で同じような表を作れる方は、もちろん自作でも十分です。
「項目を調べたり、表を作ったりするところを飛ばして、すぐ始めたい」
という方はこちらから使えます。
▼ 家族のお金の現在地シートはこちら

※500円の有料noteです。
まずは、自分の分からでいい
夫婦でお金のことを考えると聞くと、
少し大きな話に感じます。
でも、
最初から将来設計を完成させる必要はありません。
まずは、
自分の預金がどれくらいあるのか。
投資はいくらあるのか。
借入はいくら残っているのか。
そこからでいいと思います。
そして、
自分の分を整理したら、
「5分だけ一緒に見てもらっていい?」
と聞いてみる。
夫婦のお金の話は、
そのくらい小さく始めてもいい。
僕たちも、
最初からうまくできたわけではありません。
少しずつ現在地を確認したことで、
将来について話せるようになりました。
お金について話すことは、
どちらが正しいかを決めることではなく、
家族として、これからどんな暮らしをしたいのかを一緒に考えること。
その最初の一歩として、
まず一人で整理してみるところから始めてみてください。

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