「役に立てない」という苦しみの先に。腰痛が教えてくれた、自分を一番後回しにしない生き方

FIRE

どうも、サイドFIRE2年目のパパです。

ここ数日、私は「腰痛」という、主夫にとっては致命的なアクシデントに見舞われていました。重いものを持ち上げたわけでもなく、日々の家事の積み重ねなのか、あるいは年齢によるものか。気づけば、立っているのもやっとという状態になってしまったのです。

主夫として家事・育児を回すことが自分の役割であり、アイデンティティだと思っていた私にとって、この数日間は、痛み以上に「心」が試される時間となりました。

今日は、動けない日々の中で見えてきた、「自分を大切にすること」と「人を大切にすること」の本当の順番についてお話ししたいと思います。

役割を奪われた主夫の「葛藤」
痛みがあまりにひどく、体を大きく動かすことができないため、この数日間は家族と別々の部屋で寝る生活を余儀なくされました。深夜に子どもの寝顔を見ることも、朝一番にキッチンに立つこともできません。

そんな私に代わって、家族が動いてくれました。 かがむ姿勢が辛い洗い物は、仕事で疲れて帰ってきた妻が。 重労働であるお風呂掃除は、まだ小さな子どもが。 洗濯物も、私が座ったままできる範囲以外は、家族みんなが協力して片付けてくれました。

本来、私がやるべき仕事。私が支えるべき家族。 それなのに、逆に家族に支えられ、心配されている。 「無理しないで、調子よくなってからでいいからね」 妻がかけてくれる優しい言葉が、当時の私には、ありがたさと同時に「申し訳なさ」として胸に突き刺さりました。

「何もできない自分に、価値はあるのだろうか」 「家族の役に立てない自分は、お荷物なのではないか」

そんな、会社員時代に抱いていたような「生産性」で自分をジャッジしてしまう苦しさが、腰の痛みと共にじわじわと押し寄せてきたのです。

身体が教えてくれた「慈しみの順番」
しかし、何もできず、ただ横になって天井を見つめるしかない時間の中で、私の考えは少しずつ変わっていきました。

これまで私は、サイドFIREをして時間ができた分、「もっと家族のために」「もっと完璧な主夫として」と、どこか自分を追い込んでいたのかもしれません。自分の体力の衰えや、心の疲れに蓋をして、家族を大切にすることばかりを優先していました。

でも、今回の腰痛を通して、しみじみと感じたのです。

「自分自身の体と心を大切にできない人間に、本当の意味で人を大切にすることなんてできない」

という、あまりにも当たり前で、けれど忘れがちな真理です。

私が無理をして腰を壊した結果、妻に余計な家事を増やし、子どもに心配をかけ、家族の団らんの時間(別室で寝る寂しさ)を奪ってしまいました。つまり、自分を疎かにすることは、巡り巡って「大切な人を大切にできない状況」を作り出してしまうのです。

「家族のために」という言葉を盾にして、自分を後回しにすることは、一見美談のように見えます。しかし、本当の責任感とは、**「自分が健やかであり続けることで、家族に余計な負担をかけない状態を維持すること」**にあるのではないか。そう、身体が身をもって教えてくれました。

「自分を大切にする」という今年の目標
30代後半。体力的にも、少しずつ「年齢らしい衰え」を実感する時期に来ています。 今までは「気合」や「根性」でカバーできていたことも、これからは通用しなくなる。だからこそ、今このタイミングで「自分を大切にする」という感覚を学べたことは、大きな転機になりました。

私はこれまで、新年の抱負や目標を仰々しく決めるタイプではありませんでした。 でも、今年は違います。

「まずは自分を大切に、それから家族・大切な人を大切にする」

これを、2026年の、そしてこれからの人生の揺るぎない目標に据えたいと思います。

「自分を大切にする」とは、決して自分勝手に振る舞うことではありません。 自分の限界を知ること。 痛みや疲れを感じたら、早めに休むこと。 健康な食事、適度な運動、そして心を満たす時間を、家事よりも優先する勇気を持つこと。

自分が満たされ、整っているからこそ、そこから溢れ出した余裕で、家族を優しく、強く支えることができる。この「順番」を間違えないように生きていきたいのです。

結びに:痛みは、愛に気づくためのギフトだった
腰の調子は、少しずつですが良くなってきました。 再びキッチンに立ち、家族の笑顔を見ながら料理ができる喜びを、今、改めて噛み締めています。

もし、この腰痛がなければ、私はまた「頑張りすぎる主夫」として、いつか取り返しのつかない大きな病気や怪我をしていたかもしれません。家族が差し伸べてくれた手の温かさにも、これほど深く感謝することはなかったでしょう。

「役に立てない自分」を許し、受け入れること。 そして、自分という一番身近な人間を、一番の親友のように大切に扱うこと。

手探りのサイドFIRE生活。整体師を目指す修行も、音楽への挑戦も、すべてはこの「健やかな自分」という土台があってこそです。

皆さんも、どうか自分を後回しにしないでください。 あなたが元気で笑っていることが、あなたの周りの人にとっての最大の幸せなのですから。

一歩ずつ、体調と相談しながら。 今年も、自分たちらしい歩幅で歩んでいきましょう。

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