FIRE後の暮らしでは、時間にも心にも余裕が生まれます。
ただ、実際にその生活を始めて感じたのは、「時間の余裕」よりも「モノの多さ」でした。
部屋の中を整理しても、どこかすっきりしない。そんな日々の中で気づいたのは、“モノを減らす”ことより、“手放す考え方”を身につけることの大切さでした。
① 手放すことで気づいた“本当に好きなもの”
FIRE前の自分は、「いつか使うかもしれない」「もったいない」という理由で多くのものを抱えていました。
しかし、生活のスピードを落として一つひとつ見直していくと、「これは必要だからではなく、安心したいから持っていたんだ」ということに気づきました。
手放すとは、決して“捨てる”ことではありません。
自分にとっての価値を再確認し、いまの自分に本当に必要かを見つめ直す時間です。
そうやって一つずつ手放していくうちに、心が軽くなり、思考までシンプルになっていく感覚がありました。
② FIRE後に感じた「モノより時間」の価値
FIREを目指していた頃は、「将来のための備え」を重視していました。
家の中にも“いつか役立つもの”があふれていて、結局それらが時間と気力を奪っていたのです。
FIRE後にモノを減らすと、驚くほど日々の動作がスムーズになり、「片づける時間」より「生きる時間」が増えていきました。
モノを管理する手間が減ることで、余白が生まれます。
その時間でAudibleで本を聴いたり、子どもと散歩に出かけたり。
FIRE前に「お金の自由」を求めていたけれど、いま感じているのは“時間の自由”こそが人生の豊かさだということです。
③ “手放す練習”で整う、心の習慣
そんな考えを深めてくれたのが、書籍『手放す練習』でした。
この本は、単なる片づけのハウツーではなく、“心の中の執着をどう手放すか”を丁寧に教えてくれます。
著者は、「いまを生きるためには、心の棚卸しが必要だ」と語ります。
私はこの言葉に大きく共感しました。過去の後悔、未来への不安、他人との比較。
どれも“モノ”と同じように、持ちすぎると心を重くしてしまうもの。
手放す練習は、物理的な整理を超えて心のリセットの習慣になるのだと思います。
私はこの本をAmazonで見つけましたが、
Kindle Unlimitedなら、他の“心を整える”本も合わせて読むことができます。
3か月無料キャンペーンなどもあるので、まずは無料期間で試してみるのもおすすめです。
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④ 手放すことで生まれた“心のスペース”
部屋のモノが減ると、不思議と朝の光の入り方まで変わりました。
空間が整うと、心の中に新しい余白が生まれます。
“何かを手に入れる”より、“何かを手放す”ことの方が豊かになれる。
FIRE後にようやく、その意味を実感できました。
今は、モノを減らすことが目的ではなく、心を整える一つの手段として捉えています。
「何を持つか」より、「何を手放すか」で人生の質は大きく変わる。
そのプロセスの中に、穏やかな幸せがあるのだと思います。
⑤ “減らす”ではなく、“整える”暮らしへ
FIRE後の生活を通じて気づいたのは、減らすだけでは満たされないということ。
“整える”とは、自分の価値観を選び直すことでもあります。
持ち物、時間、人間関係──そのすべてに「いまの自分に必要か」を問い直していく。
そうした日々の積み重ねが、心の安定を作っていくのだと思います。
今日も一つ、手放してみよう。
それはモノでも、思い込みでもいい。
小さな手放しが、大きな自由を連れてくる。


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