FIRE後のリアルな悩みの一つは「働く人への違和感」。でもそれを受け入れることで、自分の選択を再確認し、FIRE生活を豊かにする力になると気づきました。
FIRE後に平日昼間を歩いていると、ふと「自分だけ別の世界に来てしまったのでは?」と思う瞬間があります。
スーパーに行けばシニアや主婦の方が多く、カフェではスーツ姿で打ち合わせしている人や、ノートPCを開いて作業するフリーランスらしき人。
そんな中で、「自分はもう“あの流れ”から外れているんだ」と実感するたびに、自由と同時に“違和感”を抱くことがあります。
■ 働く人を横目に覚えるソワソワ
駅前やオフィス街で、スーツ姿の人たちが慌ただしく移動する姿を見かけると、胸の奥に小さなソワソワが芽生えます。
「あれ、自分は今、何をしているんだろう」と。
会社員時代はそれが“当たり前の光景”でしたが、そこから抜け出した自分が同じ場所に立つと、少し取り残されたような気分になるのです。
■ 社会とのつながりが減るという現実
働いていた頃は、毎日の雑談や取引先とのやり取りから自然と刺激を受けていました。
例えば、20代の社員から「今はUSJのほうがディズニーより人気ですよ」と聞いたり、同年代の同僚から「地価が上がってて、マンション売却を考えてるんだよ」なんて生々しい話を聞いたり。
こうした会話は何気ないものでしたが、自分にとっては世の中の流れを知る大事な情報源でした。
FIRE後は、家族や趣味仲間と過ごす時間が中心。もちろん幸せですが、“社会から少し距離を置いている”という感覚はどうしても残ります。
SNSを眺めても、働いている人の「成果報告」と、自分の日常のんびり風景とを比べてしまい、複雑な気持ちになることもあります。
■ “違和感”は鏡みたいな存在
ただ、この「違和感」は決して悪いものではないと気づきました。
むしろ、違和感は鏡のように“過去の自分”を映し出してくれる存在です。
必死に働いていた頃の姿を思い出し、「あんなに疲れていた日々から抜け出せたのは、FIREを目指して頑張ったからだ」と再確認できる。
同時に、「今は自由に過ごせているのだから、この時間を大切にしよう」と自分を前向きにさせてくれる。
違和感があるからこそ、自分の選択を振り返り、感謝や実感を深められるのです。
■ 前向きに変える工夫
もちろん、違和感をただ抱えるだけではモヤモヤが強くなってしまいます。
そこで私が実践しているのは、次のような工夫です。
- 人と会う予定を作る
オンラインコミュニティやオフ会に参加し、あえて外の刺激を受ける。 - 自分の役割を持つ
ブログやSNSで発信し、誰かの役に立つ実感を得る。 - 時代の流れを意識的に追う
ニュースや発信者から学び、取り残されていない安心感を得る。
■ まとめ
FIRE後の平日昼間に感じる“働く人への違和感”。
最初はネガティブに思えましたが、今は「鏡のように過去を映して、今を感謝させてくれる存在」だと捉えるようになりました。
違和感を避けるのではなく、受け入れて活かす。
その視点を持つことで、FIRE生活はより豊かに、そして意味のあるものになると実感しています。


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