「FIREしたら、毎日が自由で幸せで仕方ないはず!」
かつての私はそう信じていました。実際にサイドFIREを実現したときも、最初は本当にワクワクして、目覚ましをかけずに起きる朝、好きな時間に好きなことをする日々に感動したのを覚えています。
でも…数ヶ月経ったころ、ふと「静かな孤独」が心の中に広がっているのに気づきました。
仕事をしていたころは自然に会話があり、人との接点がありましたが、それがなくなると「自由だけど静かすぎる」という感覚が押し寄せてきたんです。
お金の心配よりも、心のケアが課題だった
FIRE生活といえば「お金の準備が大変」と言われることが多いですが、私にとっての一番の課題は心の安定でした。
貯蓄や投資で家計の見通しを立てていても、「この生活がずっと続くのかな?」という漠然とした不安や、社会とのつながりが減った寂しさは想像以上。
特に私の場合、朝起きても予定がない日が続くと、気持ちが沈むこともありました。「時間がある=幸せ」ではなく、「心をどう整えるか」がとても大切なんだと実感しました。
孤独を整えるための“小さな習慣”
そんな中で私が始めたのは、無理なく続けられる小さな習慣です。
- 朝のコーヒータイムを大切に
朝は必ずゆっくりコーヒーを淹れ、窓の外を眺めながら5分間だけぼーっとする時間を作りました。「今日も一日が始まる」というリズムを感じられて、気持ちが落ち着きます。 - 毎日3つの“ゆるい予定”を決める
予定がない日こそ気持ちが重くなりやすいので、散歩や外出、小さな買い物など“ハードルの低い予定”を3つだけ決めるようにしました。
例えば、- 図書館に行って本を借りる
- 朝30分ジョギングする
- 網戸の張替用のキットをお店に見に行く
こうしたちょっとした予定が、「1日を過ごした」という充実感を生んでくれます。
- 人との距離を“ちょうどよく”保つ
以前は週に何度も飲み会や会議がありましたが、今は必要な人とだけ穏やかにつながる暮らしが心地よくなりました。SNSやメッセージアプリも「話したい人にだけ話す」という選択を大切にしています。
FIRE生活の本当の豊かさ
FIRE後の生活は、世間でイメージされる「毎日リゾートのような生活」ではないかもしれません。でも、自分のペースで過ごし、心を整える時間を持てることはとても贅沢です。
「孤独」はネガティブなものと思われがちですが、適度な孤独は心をリセットする時間でもあります。忙しい日々では気づけなかった“自分の声”を聞くチャンスだと感じています。
まとめ
- FIRE後は「お金の自由」だけでなく「心の安定」が重要
- 孤独を感じたら、小さな習慣で心を整える
- コーヒーや散歩のような“ちょっとしたこと”が気持ちを軽くする
- 自分のペースを尊重し、人とのつながりをちょうどよく保つ
FIREやセミリタイアはゴールではなく、新しいライフスタイルのスタートです。
もしあなたも今「自由なのに何か落ち着かない」と感じていたら、小さな習慣から心を整えてみませんか?


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