プロローグ:1万円の「重み」に立ちすくむ
「自由な時間と、自由なお金を手に入れる」 そのために突き進んできたサイドFIREへの道。おかげで心にゆとりはできたけれど、いざ「自分のためだけに1万円を使っていいよ」と言われると、これが意外と難しい。
100円の節約には慣れているのに、1万円の贅沢には震えてしまう。 そんな僕の「お金の使い方の現在地」について書いてみたいと思います。
5年前の「シロノワール未遂事件」
実を言うと、僕には苦い思い出があります。 5年ほど前、ずっと食べてみたかったコメダ珈琲の【シロノワール】を求めてお店に入ったときのことです。
席に座り、メニューを広げ、写真に載った美味しそうなデニッシュを見つめて……僕は自問自答してしまいました。 「これは本当に今、僕の体に必要か?」「この数百円を投資に回せば……」
結局、一口も食べずにお店を出てしまいました。店員さんには申し訳ないことをしましたが、当時の僕にとって「自分の欲求のためだけにお金を使う」ことは、それほどまでにハードルが高いことだったのです。
候補1:5年越しのリベンジ「シロノワール」
今回の1万円、まず候補に挙がったのは、あの時諦めたシロノワールです。 「食べたい」と思った瞬間に、損得勘定抜きで注文する。 これは僕にとって、単なるスイーツ摂取ではなく、「自分の欲を許す」というリハビリに近いかもしれません。
候補2:一生モノの自分解説書「遺伝子検査」
そしてもう一つの本命が、遺伝子検査です。 1万円で自分の体の特性(太りやすい食べ物、合う運動、睡眠の質)がすべて可視化される。
節約家・投資家としての血が騒ぐのはこちらです。
一度調べれば一生変わらない(追加コストゼロ)
自分に最適な食事・生活がわかる(健康寿命への投資)
無駄な健康食品やダイエットに迷わなくなる(支出の最適化)
「1万円をただ消費する」のではなく、「これからの人生のQOLを上げるためのデータ」を買う。これなら、あの時のシロノワールのように立ちすくまずに済みそうです。
夫婦で直面した「使うフェーズ」の難しさ
ちなみに、妻も同じように悩んでいました。 漫画と本を1冊ずつ買って、まだ7,000円も余っている。 「もう、使わなくてもいいかな……」と、いつもの節約モードに戻ろうとする妻を見て、気づいたことがあります。
僕たちは今まで**「貯めるフェーズ」に全力でした。 でも、これからは「使うフェーズ」**のスキルも磨かないといけない。 せっかく自由を手に入れても、気持ちよくお金を使えなければ、数字が増えるだけのゲームになってしまうからです。
結び:楽しく悩む時間を、家族の思い出に
現在、まだ決め切れてはいません。 でも、あーだこーだと妻と「何に使おうか」と悩む時間そのものが、実は一番の贅沢なのかもしれないと感じています。
「気持ちよく使うマインド」を育てること。 これが、これからの我が家の大きな課題であり、楽しみになりそうです。 さて、僕の1万円は、甘いデニッシュになるのか、最新の科学データになるのか……。


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