FIREしてから、朝がいちばん好きな時間になった。誰にも急かされず、メールもSNSも開かない。カーテンのすき間から差し込む光を感じながら、コーヒーをゆっくり淹れて、湯気とともに深呼吸する。
会社員だった頃の朝は「始業のための準備」だった。ニュースを流し聞きしながら食事をとり、頭の中ではすでに仕事のことを考えていた。けれど今の朝は、“一日が始まる音”をゆっくり感じられる。それだけで、心がすっと整っていくのを感じる。
☀️ 「静けさ」は、心のエネルギーを満たす時間
誰も動いていない時間に身を置くと、世界が優しく感じられる瞬間がある。鳥の声やコーヒーを注ぐ音、窓の外の光が少しずつ強くなっていく変化。そんな小さな音や光に耳を傾けていると、「今日もちゃんと生きている」と実感できる。
SNSを開けば、誰かの頑張りが目に入る。ニュースを見れば、誰かのトラブルが飛び込んでくる。でもその前に、自分の呼吸を整える時間を持つだけで、一日の“軸”がぶれにくくなることを知った。
☕ 朝のルーティンは「心の投資」
僕の朝は、ほとんど同じリズムで始まる。起きて水を飲み、軽くストレッチをして、コーヒーを淹れてからノートを開く。「今日やりたいこと」を3つだけ書くのが日課だ。
たった数分だけど、“今日をどう生きたいか”を考える時間があると、心に余白ができる。以前のように、仕事に追われて動くのではなく、“自分で選んで動く”感覚が生まれる。
朝の時間は、1日の方向を静かに整える「心の投資」。その積み重ねが、穏やかな暮らしを作っている。
🌿 「動かない」時間の強さ
FIRE後は、働いていた頃の癖で、「朝から何かしなきゃ」と思う日もあった。けれど最近は、「何もしない朝」も悪くないと思っている。
ただ空を眺めたり、湯気の立つコーヒーを見つめたり。そんな一見“止まった時間”にこそ、心が整い、次に進む力が生まれることがある。
「早く動かなくてもいい」と思える朝は、きっと一番“強い”朝なのかもしれない。
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朝の静けさの中で、「今日も、穏やかに生きよう」と思える瞬間がある。そんな時間を持てること自体が、何よりの贅沢だと感じている。