FIREをしてから、静かな時間が増えた。
SNSに投稿するでもなく、誰かに報告するわけでもない――
ただ、自分だけのために過ごす時間。
その「誰にも見せない時間」が、心の奥を少しずつ満たしていくのを感じている。
人の目に合わせて生きてきた時間
これまでの社会人生活は、いつも“人からどう見られているか”を意識していた。
仕事の成果、肩書き、生活のレベル。
気づけば、他人の評価を軸に自分を測る癖が染みついていた。
でも、FIRE後の静かな暮らしの中でようやく気づいた。
「自分を大切にする」という生き方を、ほとんどしてこなかったということに。
自分の内側に目線を向ける生活
これからは、もっと自分の内面に目を向けたい。
人に合わせるためではなく、自分の心が何を求めているのかを感じ取る時間を持ちたい。
たとえば、朝に湯気の立つコーヒーを淹れる時間。
夜、誰にも見せない日記に一言だけ「今日も穏やかに過ごせた」と書く瞬間。
それだけで、心が少し整う。
お金よりも大切な「丁寧な時間」
気づいてみれば、自分を大切にすることに多くのお金はいらなかった。
時間をかけて過去の自分を紐解き、いまの自分を受け入れてあげる。
そして、自分の大切な人に語りかけるように、
自分自身にも優しく接していく――それだけで心は育っていく。
“沈黙の時間”が心を育てる
「誰にも見せない時間」は、静かだけれど豊かだ。
人の評価も、成果も、数字も関係ない。
心が呼吸を取り戻すように、ゆっくりと自分のペースを思い出していく。
時には不安になることもある。
「これでいいのかな?」と感じる夜もある。
けれど、自分を信じて、沈黙の中に身を置く勇気を持てるようになった。
その静けさの中で、心が育っていく。
FIRE後の学び:自分を大切にする時間が、人生を整える
FIREをして、やっとわかったことがある。
それは、「お金で買える自由」と「心が感じる自由」は、まったく別物だということ。
誰かと比べる自由ではなく、自分を認める自由。
そのためには、誰にも見せない時間を持つことが欠かせない。
外の世界に向かっていた意識を、そっと自分の内側へ向ける。
自分の心の声を聞く時間こそ、
この先の人生で、最も価値ある“投資”になるのかもしれない。
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「誰にも見せない時間」は、孤独ではなく、自分と再会する時間。
他人の目を気にせず、自分のペースで呼吸を整えるように生きていきたい。
その静けさの中でこそ、本当の“心の豊かさ”が育っていくのだと思う。


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