中田裕二「GARIGARI」から受け取った気づきを手がかりに、サイドFIRE後の“ちょうどいい豊かさ”と生き方を考えました。
我利我利から自利利他へ|中田裕二「GARIGARI」で再確認したFIREの指針
中田裕二さんの新曲「GARIGARI」は、利得だけを追う態度(“我利我利”)を鋭く皮肉りつつ、「誠実さで背中を見せる」方向へ舵を切れ、と呼びかけているように聴こえました。
出世ゲームやフォロワー数を競う空気に違和感を覚えて転職した過去の自分、そしてサイドFIREを選んだ現在の価値観と、妙に線がつながったんです。
「我利我利」から「自利利他」へ
- 我利我利:自分の利益だけを最優先に積み上げる姿勢。短期的には華やかに見えても、長くは続かない。
- 自利利他:自分の成長や安心を大切にしながら、周りにも良い影響が還っていく循環。
FIRE後の生活を見直すと、結局しっくり来たのは後者でした。家族や身近な人を守れるだけの資産と、人に恥じない時間の使い方。それで十分だし、心が乾かない。
会社員時代に感じた「空気の重さ」
学生時代からの仲間にも、職場の同僚にも、毎週のように会っていました。
楽しいのに、ふとした拍子に――人を貶める笑い、マウントの取り合い、誰かの失敗で盛り上がる空気――に自分はうまく共感できず、聞き役に徹してしまう。そんな時間が増えました。
「自分の評価が上がるわけでもないのに、どうしてこんなにとげとげしくなるんだろう」。その疑問が、いくつかの転職、そしてサイドFIREという選択につながりました。
FIREは「お金の計算」から「生き方の設計」へ
FIREを目指していた頃は、とにかく数字と向き合う毎日でした。達成してみてわかったのは、お金だけ整えても、生き方が整わなければ満たされないということ。
「GARIGARI」が突きつけるのは、欲と損得の色眼鏡を外したら景色はクリアになるというメッセージ。僕にとっては、ちょうどいい豊かさを選ぶ覚悟の後押しになりました。
具体的に変えたこと(小さなルール集)
- 上限を決める:収入目標ではなく“働く上限時間”を決める(サイドFIRE流のブレーキ)。
- 家の豊かさに投資:自炊の質を上げる/睡眠と運動を優先(→ 食費3万円台を叶えたFIRE後の自炊ルールと豊かさの実感、ジム通いで整った生活リズム)。
- “背中で示す”を先に:語るより、日々の時間の使い方で価値観を見せる。
- 自分の楽しみも忘れない:平日昼の静かなカフェ、ハンドドリップ、少しの学び――心のうるおいは利他のスタートライン。
世の中がギスギスして見えるときに
SNSを開けば、誰かの成功に拍を入れる投稿が洪水のように流れてきます。
「勝つか負けるか」で測らない物差しを持つには、自分の調子を整え、目の前の人を大切にする以外に近道はないのかもしれません。
曲が示す「語るより背中で」という一行――これを、僕はFIRE後の行動規範にしています。
まとめ:ちょうどいい豊かさを、背中で
「もっと稼ぐ」は美徳に聞こえます。でも、守りたい人を守れるだけ稼いだら、あとはどう生きるか。
「GARIGARI」に背中を押されて、僕は自利利他のほうへ舵を切りました。
今日の自分の時間が、家族や仲間の笑顔につながるか。
この問いを、明日も忘れずにいたいと思います。


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