うちでは週に1回くらいのペースでカレーを作っている。作る側としては楽だし助かるメニューだけど、上の子からは最近「カレーよりほかのものが食べたい」と言われることが多くなってきた。
そこで一つ、ひらめいた。「子どもの好きな“アレ”を使おう。」
今、子どもと一緒にポケモン新作を一日1時間ほどプレイしている。自分も昔から好きなシリーズだし、今の子どもたちにも刺さるタイトルなので、お互い楽しめる良い共通テーマだ。
最新作『ポケモンZA』の中で、主人公チームがミッションクリアを祝って「クロワッサンカレー」を食べるシーンがある。これを見たときに、「これ、現実でやったら絶対ウケるな」と思っていた。
そこで今回、そのクロワッサンカレーを家で再現することにした。「今日はゲームに出てきた“あのカレー”だよ」と伝えつつ準備を進める。
結果は、大成功。
最初は「カレーか…」と渋い顔をしていた上の子も、クロワッサンをのせた皿を見た瞬間に一気に前のめり。「え、ゲームのやつじゃん!!」とテンションが上がり、そのままパクパク完食してくれた。こちらの狙いどおりである。
一方で妻にも、甘いクロワッサン+カレーの組み合わせをお見舞いしたところ、「私は別々がいいかな……」と、なんとも言えない表情。これはこれで想定の範囲内。大人の好みも大事にしつつ、実験は成功ということで良しとした。
今回あらためて感じたのは、子どもの「好き」に寄せていくと、同じことでも前向きに楽しんでくれるということ。そしてもう一つ、そうやって「喜ぶ顔」を想像しながら準備していると、自分自身も自然と楽しくなってくるということだ。
日常のごはんも、遊びも、ただ“やってあげる”だけだと義務感が出てくる。けれど、共通の話題や好きなものを少し混ぜるだけで、家族みんなのテンションが少し上がる。
これからも、こういう小さな仕掛けを定期的に混ぜて、「なんだこれ!」と子どもが笑ってくれる瞬間を、一緒に増やしていきたい。


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