夫婦で“お金の現在地”を確認できた夜|攻めの配分と、ゆるい定例の約束

FIRE

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先日、夫婦で資産状況とこれからのお金の使い道を話す時間をつくれました。きっかけは、年末・株高・ボーナス直後というタイミング。ふだんは「資産管理は任せたい」と言っていた妻も、この日は興味を持ってじっくり耳を傾けてくれました。


ジュニアNISAが“話の入口”になった

まず最初に盛り上がったのは、2021年から続けてきたジュニアNISAの成果。評価額ベースでほぼ倍に育っており、妻も「投資って本当に増えるんだね」と手応えを実感。ここが自然な“話の入口”になって、家全体のアセット配分へと話題が広がりました。

9割株式という“攻め”のポジション

現状の配分は、株式が約9割という攻撃型。自分としては「そろそろ調整局面が来るかも」「特定口座の利益確定も検討したい」と感じており、現金比率の引き上げを提案するつもりでした。ところが妻の意見は意外にも前向きでした。

「比率は大きくいじらなくていいんじゃない?」

その理由はシンプルで、かつ説得力がありました。

  • 定期収入がある(妻は就業中で収入が安定)
  • 生活水準を上げていない(定期収入の範囲で回る家計)
  • 半年〜1年弱の生活費は現金で確保
  • しばらく退職する予定はない

「資本主義の果実に長く触れていたい」という発想と、手元流動性の安心感。この2点が同居しているからこそ、“攻め続けることへの納得感”が生まれていました。

利確は“撤退”ではなく“再配置”

とはいえボラティリティ対策は大事。話し合いの結果、利益確定は一部に留め、その現金は“買い増し資金”としてプールする方針へ。全体の約20%を現金化して、急落・調整のタイミングで淡々と投入する準備を整えました。

正直、心のどこかで「暴落が楽しみ」になっている自分がいます(笑)。もちろん短期の値動きに一喜一憂しないのが大前提ですが、“待っている現金”があるだけで心理が安定するのは事実。投資の難所は“持ち続けること”ですが、“入れる余地を残す”のも継続のコツだと再確認できました。

「家の全体像がわかってよかった」という一言

印象的だったのは、話し終えた後の妻の言葉。

「家族全体の資産と、あなたの考えがわかって安心した。また定期的にやろう。」

投資の是非そのものより、“見通しを共有できたこと自体”が安心に直結していたのだと思います。数字はもちろん、どう使いたいか/何のために増やしたいかといった価値観をすり合わせる時間が、関係性を静かに温めるのを感じました。

ルールはゆるく、でも続ける

堅苦しくはしたくないので、「月に1度、月初の土日のどちらかに5分だけ“資産ミーティング”」という超ライトな約束に。確認するのは以下の3点だけ。

  1. ざっくりアセット配分(株/現金の比率)
  2. 今月の入出金の“異常値”がないか
  3. 使いたいこと・やりたいことのアップデート

このくらいの粒度なら、続けるハードルが最低になるし、“お金=怖い話”の空気を日常に戻せる。家計に“定点観測”が入ることで、投資も消費もより意図的になっていきます。

“使う力”という難題に向き合う

配分の話と同じくらい、今回の対話で大切だったのが「どう使うか」。教育費は見通しが立ちつつある一方で、自分たちの幸せに資源をどう投じるかは、まさにこれからの大きなテーマ。

両学長の言う「使う力はむずかしい」に深く同意しながらも、今は小さく実験する段階だと割り切っています。たとえば——

  • 家族の思い出に直結する体験
  • 健康や時間を増やす仕組み
  • 未来の選択肢を広げる学び

投資も消費も、価値の源泉は“納得感”。その納得は、数字の合理性 × 家族の物語の交点にあります。今回の対話は、その交点を少しだけ鮮明にしてくれました。

まとめ|“見える化”は安心、安心は継続を生む

  • ジュニアNISAの成長が対話の起点
  • 株式9割でも、現金20%を再配置用に確保
  • 月1・5分の“資産ミーティング”をゆるく継続
  • 使う力=幸せの設計をこれからも話し続ける

お金の細かい話は敬遠されがち。でも共有の入口さえ作れば、関係はむしろ温まる。今回の対話を通じて、数字の裏側にある安心と、将来を一緒に設計していく楽しさを、改めて感じました。

そしてなにより——
こういう話を“ふつうに”できる相手がそばにいること。その事実が、いちばんの資産だと思っています。


この記事は家族内の合意形成プロセスの記録です。特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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