「今は最高益をたたき出していて、投資は上がるもの!」という認識が強い今だからこそ、あえて考えたいのが「出口戦略」です。
新NISAの積立設定を終えて一安心しているパパは多いですが、実は投資において「積み立てる勇気」よりも「取り崩す勇気」の方が、何倍も難しいことをご存知でしょうか?
統計心理学者のサトマイさんも仰る通り、お金の不安を消す正体は「コントロール感」です。将来、いつ、いくら使うかを今から定義しておくことは、単なる計算ではなく、人生の主導権を握るための儀式です。
今回は、現在サイドFIRE中の私が描いている、**「総資産1.2億円からのフルFIRE・出口戦略」**を具体的に公開します。
1. なぜ「1.2億円」で「3%」なのか?
私がフルFIRE(妻も共にリタイア)への移行基準として設定しているのは、**「金融資産1.2億円以上」かつ「住宅ローン完済」**という2つの条件です。
世間では「4%ルール(資産の4%を取り崩せば30年持つという理論)」が有名ですが、私はあえて**「3%取り崩し」**からスタートする計画です。
資産1.2億円 × 3% = 年間360万円(月30万円)
現在、我が家の月の支出は約25万円(住宅ローン90,000円含む)です。ローンを完済していれば、支出は月16万円程度まで下がります。 つまり、月30万円の受給があれば、生活費を差し引いても**毎月14万円もの「自由なお金」**が生まれる計算になります。
あえて4%ではなく3%にする理由は、サトマイさんの言う「生存の不安」を完全に消し去り、暴落時でも心穏やかに過ごすための「感情のコスト」を下げた設計だからです。
2. 余ったお金を「思い出」に変える。3ヶ月に1度の贅沢
「お金を貯めること」が目的(バグ)化してしまうと、人生の後半で「もっと使っておけばよかった」という最大の後悔をすることになります。
私は、生活費を上回って生まれる月14万円の余剰資金を、**「3〜4ヶ月に一度の国内旅行」や「年に一度の海外旅行」**に全振りする予定です。
住宅ローンがない。
生活費は確保されている。
妻も自分も自由な時間がある。
この状態で、世界中を旅し、家族で新しい体験を共有する。これこそが、お金を「手段」に戻した後の正しい使い道だと考えています。
3. 60代からの「4%へのギアチェンジ」と「1億円の遺言」
出口戦略は、一度決めて終わりではありません。 60〜65歳になり、年金受給が見えてきた段階で、収支に十分な余裕があれば取り崩し額を4%程度まで引き上げることも検討しています。
体力が衰える前に、よりアクティブな趣味や孫への教育支援など、お金を「活きた形」で使うためです。
一方で、もう一つ大切にしている指標があります。それは、**「年金受給時点で100百万円(1億円)の資産を残しておくこと」**です。
これは老後の医療・介護リスクへの備えであると同時に、自分がこの世を去る時に家族に「自由の種」を遺すためでもあります。1.2億円という大きな土台があるからこそ、この「資産の維持」と「攻めの消費」が両立できるのです。
4. 「時間」が増えれば「趣味」も変わる
フルFIRE達成時は、妻も私も全ての時間が自由になります。 時間が増えれば、今までは想像もしていなかった「お金のかかる趣味」に出会うかもしれません。その時は、サトマイさんの説く「自己効力感」を発揮する時です。
「資産を減らさないこと」に固執しすぎず、夫婦で都度相談し、その時々の幸福度が最大になるよう舵を切る。この柔軟性こそが、本当の意味で「人生をコントロールしている」状態だと言えるでしょう。
5. まとめ:出口を決めるから、今が楽しくなる
「出口戦略」を考えることは、老後の心配をすることではありません。 「ここまで貯まれば、もう頑張らなくていい」というゴールテープを可視化することです。
あなたの「生存に必要な額」はいくらですか?
資産を何%取り崩せば、笑顔でいられますか?
具体的な数字をシミュレーションするだけで、サトマイさんの言う「お金のバグ」は消え、日々の節約や投資が「苦行」から「自由へのカウントダウン」に変わります。
[将来の資産寿命を可視化するシミュレーションアプリや、出口戦略の解説本の紹介リンク] ※「数字が現実味を帯びた瞬間、今の投資に対する迷いがなくなります」
最後まで読んでいただきありがとうございました! 出口戦略を立てる上で最も重要なのは「正確な現在の支出把握」です。私が住宅ローンを含めた月25万円の生活をどう維持し、1.2億円への道のりを歩んでいるのか。その家計管理の詳細は、こちらの記事で公開しています。 [関連記事:サイドFIREパパのリアル家計簿。月25万円で豊かに暮らす仕組み]