どうも!サイドFIREして主夫になり、日常の「解像度」を上げながら生きているパパです。
平日の昼間。車を走らせていると、ふと不思議な感覚に陥ることがあります。
大きな通りに出ても、走っているのは仕事のトラックがパラパラといるくらい。道は空いていて、窓の外には驚くほどゆったりとした時間が流れています。公園のベンチに座れば、風の音まで聞こえてくるような静けさ。
この感覚、どこか既視感があるな……と思い返して、たどり着いた記憶がありました。
それは、小学生の頃。風邪をひいて学校を休んだ日に、一人ベッドで寝転びながら眺めた、あの窓の外の景色です。
「世界って、こんなに穏やかだったんだ」
社会人になってから20年近く、僕はこの景色を忘れていました。
1. 「理由がないと休めない」という、見えない檻
今の日本には、「理由がないと休んじゃいけない」という空気が、あまりにも色濃く漂っています。
誰かに直接「休むな」と言われたわけではなくても、みんなが休んでいないから、自分だけ止まるわけにはいかない。有給を取るにも「通院」や「法事」といった、誰もが納得する「正当な理由」を用意しなきゃいけないような、そんな無言のプレッシャー。
フルタイムで働く妻の話を聞いていても、やはり今の会社でも「周りが休んでいないから休みづらい」という空気があるようです。僕がかつていた2つの会社も、全く同じでした。
でも、本当にそうでしょうか?
1日、理由もなく休んでゆっくりしたからといって、今の生活がひっくり返るようなことなんて、まず起きません。それなのに、僕たちは自分を追い詰め、奮い立たせ、壊れるまで走り続けてしまう。
かつての僕もそうでした。そして、そうやって頑張りすぎて、ポキっと折れて潰れていく人を、僕はこれまで何度も見てきました。
2. 自分に「許可」を出せるのは、自分だけ
サイドFIREして手に入れた最大の資産は、お金ではなく、「理由なく休んでもいい」という自分への許可証でした。
今、僕が平日の昼間に感じている穏やかな時間は、特別な魔法ではありません。本当は、忙しく働いていた頃も、すぐ隣にずっと流れていた時間なんです。ただ、僕自身がそこに目を向ける余裕を失っていただけ。
「もっと自分に優しくなればいいのに」
そう思う一方で、自分にその許可を出してあげられる人が、世の中には驚くほど少ないことも知っています。だからこそ、まずは僕がその「実験台」となり、このゆったりとした時間の豊かさを発信し続けたいと思うんです。
3. 家族と友人に、この「凪」を広げたい
僕にできることは小さなことかもしれません。でも、まずは自分の手が届く範囲から変えていきたい。
家族に対しては、いつ彼らが「今日は休みたい、ゆっくりしたい」と言い出しても、それを全力で受け止め、支えられる環境を整えておくこと。
そして、離れて暮らす親戚や、今も現場で戦っている友人たちには、折に触れてこう伝えたいんです。
「たまには休んでもバチは当たらないよ。自分のペースを一番大事にしてね」
その一言が、誰かにとっての「自分を守るための盾」になるかもしれない。1日休んで、平日の昼間の公園でぼーっとする。それだけで、明日からの景色が少しだけ優しく見えるようになるかもしれない。
4. 「自分を優先する」のは、悪じゃない
「自分を優先して休ませる」ことを、どこか「悪」や「怠け」のように感じてしまう文化。それが、今の世の中のメンタルヘルスを、より深刻にしている気がしてなりません。
僕たちは、機械じゃありません。
ずっと奮い立たせ続けることなんてできないし、そんなことをしていたら、いつか心が悲鳴を上げます。
僕のこの文章を読んでくれた人が、もし今、少しだけ息苦しさを感じているなら。
どうか、自分に「理由なき休み」というプレゼントを贈ってあげてください。
39歳の僕が再会した「あの頃の景色」は、今もあなたのすぐそばで、あなたが立ち止まるのを静かに待っています。


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